バランス最高のオリーブオイル ダンテ”ノヴェッロ2015”
オリーブオイルって以前めちゃくちゃはまった時期があります。
きっかけはオリーブオイル関連の食品偽装の本で、ただの油に香りや色をつけてエキストラバージンオリーブオイルといって売っているものも結構あるとか…最近も亜硫酸塩かなにかを添加したオイル業者がイタリアで捕まったなんていう報道がありましたよね。
ならば本物のオイルはどういうものなのだ…!マニアックに追求したくなる性格ゆえ、目についたオリーブオイルをかいまくって完全にオリーブオイルマニアになっていた時期がありました。そのころイタリアに旅行したもんだから、イタリアでもお土産にばんばん買ったものです。
おかげで、荷物が重たいのなんの…色々試した末に、結局
・ライト系:小豆島
・ヘビー系:トスカーナのオイル
というところに落ち着いて、使い分けしています。例えばサラダにしても根菜とかでがつっといきたいときはトスカーナだし、あっさりさっぱりたべたいときは小豆島だし。
小豆島はフレッシュで軽快で、和の繊細さに合わせやすい。
トスカーナのオリーブオイルは濃厚で濃いので結構のどに刺激感もあって、濃いいトスカーナ料理にパンチを与えてくれます。ちなみに、のどの刺激をもたらすのは、アスピリンと同じ成分なんだそうです。オリーブオイルが体にいいと言われるのとつながりがありそうですね。
冬くらいになるとその年の新しいオイルが発売され、小豆島などでは新漬というのも販売されてこれまたおつまみに最強♡なんです。
さて、今回は、日本製粉の「ダンテ”ノヴェッロ2015”」をモニターさせていただきました。いつもトスカーナオイルなので、カンパーニャのオイルというのは始めてです。
2015年は私もイタリアに行ったのですが、オリーブが全体的に不作ということで、あまりお土産などにも買いにくい年でした。当初収穫予定だったプーリア州のオリーブよりもお隣のカンパーニャ州のオリーブの質がよいと判断して変更になったとのこと。カンパーニャ州は粘土質の石灰質土壌と砂岩の畑が広がり、オリーブ栽培も盛んなようです。ワインはしっかりめのミネラリーなものなのかな?と妄想。早摘みオリーブから無濾過製法で搾油したとのことで、ジュースのようなフルーティーさがある、とラベットラの落合シェフのコメントがついています。
あけてみると重厚感のあるボトル。オリーブオイルは光で劣化しやすいので、濃い色のボトルがよいのです。
エキストラバージンオイルの魅力を実感するためには、やっぱり生が一番です。
加熱するならピュアオリーブオイルで十分なんですよ。
そして良いオイルならばなんでもかんでも美味しくなるので、いろいろかけてみるのが吉。というわけで、いくつかためしてみました。
★タコのカルパッチョ&トマトと佐島産シラスのオリーブオイル和え
ブルスケッタにしたかったのですが、フランスパンが売り切れてた(涙)
うーん、フルーティー♡フルーティーさがしっかりでているものの、オイル感もしっかりあり、ナッツっぽさも感じます。刺激は弱めで非常にバランスがよいなという印象。特にトマトとの相性が抜群ですね。
★ホタテのお刺身にタラーリ
フレッシュさを感じつつも、ホタテのコクをオイル感が引き立ててくれます。
全体として、とてもバランスがよいオイルだと思いました。小豆島、トスカーナの間にあって、強すぎず弱すぎず、フレッシュさがありながらもコクもしっかりある。普通の家ではも◯みちさんじゃあるまいし、何本もオリーブオイルばっかりそろえるわけにはいきませんが、これ1本で万能的に使えるので、1本あるといいかなと思います。
500mlで3980円と一見高いようにみえますが、このレベルのオリーブオイルならリーズナブルという印象です。
日本製粉さん、モニプラさん、すてきな商品をご紹介いただき、ありがとうございました!また新しいメニューを作ったら追記してゆきますね。